澤口忠左衛門旧蔵資料

 本資料は現在、ご子息の澤口 衛氏が継承し、長く自宅にて収蔵物の保存管理に当たってこられた。衛氏の転居に際して全てを仙台市博物館に委託、その後仙台市文学館に移管されて現在に至っている。

 目録では、001から743番まで資料区分し、さらに、細分化している。現在、資料件数・点数は未整理を含め5372件・6059点を数える。

 

資料について

資料は大別すると、

      1.内外の音楽誌

     2.内外の文献

     3.楽譜および楽器

     4.レコード

     5.アルモニア版楽譜

  である。そして、次の3部分に分類される。 

     第1部 マンドリン関係

     第2部 ギター関係

     第3部 その他(一般音楽関係)

  このうち未整理の資料も多くある。

 

資料公開にあたって

 本資料は『澤口忠左衛門旧蔵資料目録』として全容が目録化されているものの、まだ目録の段階に留まっている。この貴重な資料が埋蔵されることを危惧し、菅田吉昭、湯下節男、熊谷牧夫を中心に仙台在住のギタリスト有志が資料継承者の澤口衛氏と相談し、『アルモニアギター協会』を立ち上げ、主にギターに関係する資料の整理そして Web上での資料公開などの作業をすることとなった。

 ギター関連資料には、研究誌『アルモニア』全巻をはじめ、ギター音楽に関する内外の文献、音楽雑誌、輸入楽譜および邦人によるギター作品の出版譜、レコード、写真、書簡、日記などが含まれ、わが国におけるクラシックギター黎明期を語る上で貴重なものとなっている。

 すべての資料を公開することは著作権の関係そのほかで難しい作業になるが、可能な限り実現していきたいと考えている。なお、本資料のもう一つの重要な部分、すなわちマンドリン関係資料については、いずれその方面に熱意のある専門家有志に委ねたいと思う。

(湯下節男 記)